西洋骨董洋菓子店

2001年9月19日
 その名を『アンティーク』

 時間の許す限りの安らぎと感動を与えるその店は
 あくまで商品達を「会話の脇役」として、訪れる客人を精一杯のもてなしで迎える。
 お帰りの際には、幸福という名の笑顔を。


 そんなわけで、よしながふみ原作『西洋骨董洋菓子店』が、この秋月9として新ドラデビュー。
 私は、透子にこの作品を進められて読んで、一発ではまりました。

 いいとこのぼんぼんで頭脳明晰、容姿端麗、自信過剰、自己中心的、そして意外に努力家である橘と、その橘の高校時代の同級生で、一流パティシエであり、今や惚れぬ男はいないと謳われる『自称・魔性のゲイ』小野、その小野のケーキの味に惚れ込み、弟子入りをする元天才ボクサー神田。
 橘が親に都合して貰った洋菓子店アンティークでこの3人が織りなす人間ドラマ。それが、『西洋骨董洋菓子店』

 ケーキが大好きで、一日一個は食さないと気がすまない、もはや洋菓子店道場破りとも言える刑事さんや、神田の自称ライバル、性格の異なった高校時代の友人、その他諸々が、小野のケーキの味、橘の接客に様々な話しに花を咲かせ、彼、彼女らの異なった生活・文化・価値観等を一つのテーブルを挟んで交わし合う。

 嫌みも押しつけも感じない、ごくごくその辺に転がっていそうな話しから、迷宮入りした事件の話し。よしながさんの書くドラマは、本当にリアルで、どんどん吸い込まれていく。
 この魅力を、果たして「TVドラマ」という形で出し切れるのか。不安だけど、楽しみ。

 でも、小野君のイメージが違う……(ぶーぶー)

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